露 天 風 呂

旅館の離れとして裏山の中腹に建てられた、その露天風呂は海を臨む高台にあった。
露天風呂からの海に夕日が沈む絶景を目当てに訪れる宿泊客は夏が終わってまばらになっていた。

オフシーズンになって宿泊料金が下がった頃を見計らって、その女子大生は宿に予約を入れた。
女友達とふたりで来る予定だったが、友達は当日になって急用ができて行けなくなっていた。
「ゴメンね!ホントにゴメンっ!」
携帯電話で友達が謝るのを聞きながら、待ち合わせの時間にホームにいた彼女はそのまま電車に乗った。
もうっ!いつも勝手なんだから…ま〜いいか。預かった宿代は返さなくていいって言ってたし。

観光客のいなくなった急行電車の車内は空いていた。自由席も好きな場所を選んで座れる。
2人がけのシートで一人くつろぎ駅弁をのんびり食べながら後方へ流れる車窓からの景色を眺めた。

やがて都心から離れた駅に降り立った娘は、小用を済ませて一時間に一本のバスに乗り込んだ。
運転席のすぐうしろで一人座席に座った彼女は、あとから乗ってきた客をそれとなく観察していた。
娘の見たところ季節外れの旅行者と地元の乗客が半々。バスの発車時刻が近づくと空席は僅かになった。

「お〜い!おまえらぁ早く乗れ!」 「ふぅ、やれやれ。助かった。」 「おぉ〜!間に合ったぜぇ!」
発車間際に乗り込んできたのはジャージ姿の大柄な男たちだった。皆大きなスポーツバッグを持っている。
すでに座席は空いておらず、体育会系の彼ら全員が吊革に掴まると急にバスが狭くなった気がした。
彼らは大学の柔道部員だった。実績がないため部費の予算は少なく安上がりなこの時期に合宿に来たのだ。

ワイワイと仲間同士で騒ぐ男たちで車内は賑やかだった。バスは山道をクネクネと進み峠を越えてゆく。
正面を向いた席で娘は窓側を見つめていた。吊革を掴んで横に立った男のジャージから汗臭い匂いがする。
スポーツマンの爽やかな汗臭さではなくツンと据えた異臭が男達の周囲に漂っていた。
クーラーを効かせた車内の窓は閉じており、バスの中には行き場のない男臭い匂いでいっぱい。

外の景色は海側へと続く下り坂になり、カーブの突端では港町が遠くに見えてきている。
あぁ、あと少しの辛抱だわ。このひとたち早く降りてくれないかなぁ。せっかくいい景色なのに。

山すそに達して暫らくすると地元の乗客がちらほらとバスを降りるようになった。
後部座席が空くと彼らは一斉に後ろの方へと移動していったが悪臭の残り香が鼻の奥にある。
港を廻ってバスが進む頃には、娘の他にふた組の旅行者と後部座席の男たちだけになった。
時折、猥談でもしているらしい男たちの下品な笑い声が聞えてきた。

バスが傾斜を上り始めて曲がると、ワンマンバスのアナウンスが娘の降りる停車場を告げた。
ピンポン。ブザーを押したのは彼女ではなかった。どうやら同じバス停で降りるらしい男たち。

「おい!忘れもンすんなよっ」 「てめぇ!押すなよ!」 「おらっ早くしろよっ!」 「ってぇなァ!押すなって」

騒がしく出口へ殺到する男達に気後れして娘は席を立たない。娘はバス停に最後に降りたった。
男たちと一緒に降り立つのを嫌った娘は、小銭を両替してからノロノロと運賃を払った。
バスを降りた娘は、坂道を少し先まで歩いてゆく男たちの後姿が見えた。
最後尾の男が一度振り返ったが、足は止めずに先を行く男達に追いつこうと前を向いくのが見えた。

さてと。確かこの辺りだけど。どこかしら?海からの風が吹き抜けていく。陽が傾くにはまだ時間がある。
振り返って山側の傾斜を仰ぐと何軒かの宿が立ち並んでいた。ひときわ高い位置に娘は目的の宿を見つけた。
男たちが歩いていった道とは逆に少し降ったところから急な上り坂を登っていく。
ゆっくりと足を進めていくと、じっとりと汗をかいてくる。かなりの急勾配だ。
ふと横を見れば、山の斜面に張り付くように建っている宿さえある。
娘は気分転換に後ろ向きに坂を上がってみる。見下ろせば、おだやかな海が広がっていた。

ようやく宿の入り口に辿り着いた娘は、斜面を切ったらしい駐車場のフェンスに寄りかかって辺りを見渡す。

「あれ?アレさっきのバスにいたオンナじゃん。」 「え?どこどこ?あ〜ホントだ。おめぇ目ぇイイなァ」
山の斜面でほぼ同じ高さに建った宿に男達は泊まる。ふたつの宿は斜面を横切るような道で繋がっている。
「あいさつでもしときゃよかったな。」 「おめぇ惚れたのかよ?」 「結構可愛かったぜ。」
「オレもホレたっ!」 「ばぁ〜か。てめぇなんか相手にすっか」 「あははっ!言えてるっ」
「あ!お前ビデオ持ってんだろ?ちょっと貸せよっ」
そう言った男は慌ただしく取り出した望遠レンズ付きのビデオカメラで遠景から娘の横顔を撮影していた。

自分の知らないところで噂されているとは知らない娘は、向き直って宿へ歩きだした。
取りあえずチェックインを済ませたら、まずは景色のいい露天風呂で汗を流そうと娘は思っていた。
「今日はお客さんだけだから露天風呂はどちらに入っても構いませんよ」
老いた宿の主人は朝夕食の時間を伝えたあとで娘にそう言った。
「夕日がとても綺麗に見えますから。ごゆっくりとどうぞ」
昼頃に清掃をする2時間以外は、いつでも露天風呂を利用できると聞いて娘は喜んだ。

部屋へ入って荷物を置いた彼女は、早速、離れの露天風呂へ抜ける出口のドアを開けた。
サンダルに履き替えて離れへと続く敷地内の道を歩く。宿より高い位置に建った離れの露天風呂。
どちらでも良いと言われていたので、引き戸に 『男湯』 と書いてある方を開けてみた。
明日になれば、男湯を見る機会は無いかも知れないと思ったのだ。

ログハウスのような木組みの建物。樹の匂いがなんとも落ち着く。
脱衣所で服を脱いで浴室の戸を開けると、大きなガラス窓から外の景色が飛び込んできた。
ガラス窓で内風呂と露天風呂を隔てられている。娘は脇にある戸を開けて露天風呂へと出てみた。
「うわぁ〜。すごぉ〜い!」
風呂から立って下を眺めれば海が見える。夕日が沈む絶景の時刻まではあと少しだろう。
じかに西日を浴びて眩しそうに手をかざす。その娘の裸身を食入るように見つめる男たちがいた。
男たちの一人は、ビデオカメラのファインダー越しに娘の裸体を拡大して欲情している。
記録された娘の白い肢体を繰り返し再生していた男達は、もっと近くで見たいと思い始めた。。。


・深夜にはまだ早い時刻。浴衣に着替えた女子大生の娘は、星空を見たくて露天風呂へと向かう。
・明かりの灯った露天風呂。欲情に駆られた男たちは、合宿所を抜け出して山道を駆け登ってきた。
・男湯の露天風呂でくつろぐ娘。脱衣所からビデオを構え近づく男。女湯から忍び込んだ男もいた。
・男女の露天風呂は湯の中で繋がっていた。明かりの消えた女湯から潜った男が娘を捕まえた。
・屈強な男の片腕が娘の細い首を絞めるように絡まった。肘の内側が娘の頸をがっちり捉えて放さない。
・娘を捕らえた男の合図に数人の男たちが浴室へ入ってきた。白い肢体は湯船で男達にひらかれてゆく。
・カメラの前で大きくひらかれた白い太腿。指でひし形に拡げられた陰門が、男達の興奮を掻き立てる。
・持ち上げられた娘の股間に一人の男がしゃぶりつく。ざらついた舌先が陰唇を味わって淫らな音を立てた。
・他の男にしゃぶられた乳頭が尖り始めると、思わず吐息にも似た喘ぎ声が娘の口から洩れた。
・じゃんけんで順番を決めた男たち。最初に娘の陰唇に亀頭を捻じ込んできたのはバスで隣にいた男だった。
・男の上に乗せられた娘の裸体が湯船に浮かんで揺れ動く。星空の下で犯されて次第に恍惚としてゆく股間。。。


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最終更新 2004年10月19日
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