非 常 階 段

雑居ビルが林立する隙間から繁華街のネオンが見える。奥まった雑居ビルの非常階段にあたしはいるようだ。

夜風が時折吹く。夏の終わりを思わせる涼しい風だった。なぜ、あたしはこんなところにいるんだろう。
ふと気付けば両隣に男がいる。親しげにあたしに話しかけるけれど何を言っているのか聞き取れない。
金属のひんやりした感触。簡素な非常階段の枠にもたれかかるようにあたしの両腕が載っていた。
左右にいる男の腕があたしの腕にかぶさるようにある。頭がぼんやりする。このひとたちは、誰?

非常階段の踊り場から見えるネオンの光。あたしのいる場所はビルの上階にあたるのかも知れない。
ビルに周りを囲まれているけれど、どのビルも背中を向けた格好で真っ暗な壁のように見える。

夜風にのって階下から女のコがすすり泣くような声が聞こえてきた。あたしの知っている声だ。
まだぼんやりするが、数時間前までの事が脈絡のない記憶としてよみがえってくる。

休講になった授業の空き時間を学食で過ごしている時に、知り合いのコに声を掛けられたのが始まりだった。
「明日、知り合いのサークルのパーティに誘われてるんですけど。一緒に行きませんか?」
ブランド物の腕時計が細い手首に似合う。その可愛らしい風貌も大学の構内でも一際目立っていた。

大方、パーティチケットでも売りつけようというのだろう。と、思ったあたしを見透かすように、
「女のコなら無料なんですヨ。それに、プレゼントもあるんです、抽選ですけど」
言いながら彼女はブランド物の腕時計を振って見せた。
「これも、こないだ参加したとき貰っちゃったんです。すごいでしょ〜?」
なんだか話しが上手すぎるなと感じながらも、あたしの視線は彼女の腕時計を追っていた。
「ね?一緒に行きましょ?つまらなかったら、途中で帰っちゃってもいいし」
踏ん切りがつかず躊躇していたあたしに、「親しいお友達誘って、遊びにおいでよ」
との彼女の誘い文句に、「じゃ、行くだけよ」と、パーティーに行くことにしたんだった。

あたしは同じサークルで仲のいい後輩をパーティーに誘ってきた。
酒の強さはあたしと同じかそれ以上。コンパでは飲んでも乱れたことがなく頼りになる存在だった。
「怪しかったら、とっとと帰るから。そのつもりでね」
待ち合わせの場所へ行く前に、あたしは後輩に念を押した。一部始終を彼女には話していた。
「あと、退屈だったら。でしょ?先輩?」
屈託のない笑顔で後輩にそう言われて、もやもやした不安があたしの中で消えた。
「そ。つまんなかったら帰るよ?わかった?」「オッケー。ふふっ。なんか貰えるといいけどナぁ」

ぼんやりした記憶の断片が意識の底をゆっくりと廻っている。バラバラな記憶は時折一部がはっきりする。
階下から聞こえていたのは、あたしの後輩の声に違いない。哀しげな、か細いすすり泣くような声。
あたしには、それが、今起きている事なのか、ついさっきまでの事なのかが分らない。

居酒屋の一室で大勢の女のコたちがゲームに興じて酒を飲む光景が、ミラーボウルの中に消える。
ホールで踊る人々を見下ろす席に招待されてグラスを口につける。飲んでいたのは、あたしだろうか。

「あとでプレゼントの抽選しますから、この番号札を見えるところに着けておいてね」
唐突にパーティー会場入り口での記憶が浮き上がってくる。
「何これ?」 「なんかカッコわるい」 と、不満気な後輩。その大きなワッペンには番号が書いてある。
見渡せば会場の誰もがそれを服につけている。よく見ると色分けがされているようだった。
「ま。抽選までは居てみよっか?」 「しょうがないなぁ」
渋々ながらの後輩をなだめ会場に配置されたバイキング形式での食事や飲み物を手に時間を過ごした。
程なく会場中央では、パーティ主催者のイベントが始まった。あたしたちは遠巻きにイベントを眺めていた。

面白いとも思わなかったからイベントの内容は記憶に残っていない。
あたしの記憶はホールで踊る人々に混ざって後輩とふざけている光景に切り替わっていた。
明滅する光の中、学食で誘ってきた女のコの横顔が見えた気がした。記憶なのかさえ定かではない。
そして、あたしの記憶は抽選でサイフを貰った部分へと跳んだ。欲しいと思っていたブランド物の財布だった。
後輩の喜ぶ顔も浮かぶ。後輩は小さなカバンを抽選で貰っていた。それが高価な物だとあたしも知っていた。

「ねぇ、これから飲みに行くけど一緒においでよ」
声を掛けてきた男に見覚えはなかったが、その隣にいる女のコに見覚えがある。ここへ誘ったあのコだった。
「いこっ?もっとイイもの貰えるよ。」 耳打ちするように彼女がそう言ったのを思い出した。
彼女の細い手首には、学食の時に見たのとは別の腕時計が光っていた。

「先輩、行っちゃいましょ?やばそうだったら、帰るってことで」
行く気でいる後輩があたしの背中を押した。腕時計の事を考えていたあたしは、その誘いに抗えなかった。

そこからの記憶は途切れがちだった。あたしは座敷に集められた女のコたちに混じっていた。
高額な景品の懸かったゲームで欲しかった腕時計をもらったような気もするが。あれは夢なのかな。わかんない。
ゲームに負けて強い酒を一気に飲み干すあたし。そうだ随分飲んだ。いや、飲まされたのか。
一緒にきた後輩の顔が遠くに見える。座敷に案内されたときには確かに隣にいた筈だった。

「ぁ…ぁあっ…。」
ぼんやりした音しか聞えないでいたが、階下から聞える後輩の声はどこか淫らな響きを帯びていた。
微かに風が吹いた時、両側の男たちの話し声があたしの頭に入ってきた。
「…っひひ。イイ声で鳴かせてんなぁ〜。もう、下まできたのか?会長は…」
「…下のオンナにもアレ飲ませたんだろ?…今頃気持ちヨガってたまんねぇンじゃねぇか?…」
「…っとに、味見だけしてんだヨ。今日はコイツで出すつもりなんじゃねぇか?…」

くぐもった下卑た笑いにあたしは不吉な悪寒を感じていた。柵にもたれかかったあたしの下半身に違和感がある。
スカートの下に男たちの手が潜り込んでいる。下着はなかった。股間を這い回る男の手は交互に陰門を開いていた。
「…ぁ。」
あたしの両脚は広げられていた。無防備な股間で片方の男の指が陰唇を捏ねて湿った音を立てていた。
「…っげぇなコイツも。…ひぃひぃ鳴くぜ。おら。オ○ンコびちゃびちゃじゃん。可愛い顔してヨ…」
「…きゅきゅう締まってイイかんじだぜ。っひひ。…あとでオレ達も可愛がってやっからな…」
奥まで入れた指をグリグリと廻し、あたしのアソコを開くように混ぜて男が笑う。
ぐちゅぐちゅとイヤらしい音を出す股間が熱い。あたしの両脚が開きたがっているがわかる。

「…ひ。ぁあっ!…ぁ!ぁん!あ゛っ。」
階下の鳴き声がひときわ大きくなった後で静寂があった。笑い声とともに数人の男たちの声が聞えてくる。
「…うひっ。じゃあオレから犯るぜ。いいケツしてるぜぇ。…うらっ!」
「…あ゛…ぃアぁ…ん。ぁんっ…。」
激しく肉を打つ音に重なって誰かが階段を上がってくる音が聞えてきた。カン…カン、と徐々に近づいてくる。

両側の男たちの緊張があたしにも伝わってくる。彼等の言う会長なのだろう。と、あたしは思った。
「…どうだ?準備は出来てるか?ほぉ濡れてるナ。よし…こっち向かせろ。」
ふたりに抱えられるようにして向きを変えられたあたしの前に浅黒い顔をした男がいた。
「いひひっ。うまそうだぁ。おい、コイツを素っ裸にしろ。ここで真っ裸にして犯したくなった。」
両脇の男達に抱えられたあたしの服が、会長についてきた男ふたりに簡単に脱がされてゆく。
非常階段の踊り場で真っ裸にされたあたし。両側の男たちに白い太腿は広げられていた。
「どんくらいヌレた?ココはよ」
そう言いながら股間に伸びてきた会長の中指が陰唇にぬっぷりと沈む。奥まで沈めた指が膣内を探った。
「…んぁ…。ぁふ。」
「いひっひひっ…。こりゃイイや…。ったまんねぇナ、可愛がってやるぜ…。」
それが合図のように両側の男達があたしの向きを変えた。再び後ろを向いたあたしは柵を手で掴まされた。
柵に掴まったあたしの両脚は開かされていた。あたしの尻の肉を会長が何か言いながら撫でている。
何を言っているのかよく分らない。あたしのアソコはただソレが欲しくて堪らなくなっていた。。。


・『あたし』の背後では、会長のズボンが降ろされて不気味な陰茎が立ち上がっていた。
・後輩のコを犯した陰茎が『あたし』の膣内に押し入って。奥を亀頭が叩かれて喘ぎ鳴く『あたし』。
・どこからが仕組まれた罠であったのか。それを知る術もない『あたし』の中で会長の粘液が放たれてゆく。
・意識が朦朧とする中でマンションの一室に連れ込まれ、目の前で男達に犯される後輩のコを眺める『あたし』。
・犯される後輩を見つめる『あたし』も男の陰茎に貫かれていた。牝になった『あたし』は尻を振って喘ぎ鳴いていた。。


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最終更新 2004年09月29日
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