幻想の檻(おり)

あの手狭に感じていた賃貸マンションで、ふたり幸せに暮らしていればよかった。
同居した事を今更になって後悔してみても、もう手遅れであることは、わかっていた。


結婚して丁度一年経った頃。しばしば子供を作ることも話題に上がっていた。
「若いうちに、お母さんになりたいわ。」

他の母親より若い「お母さん」だと子供に思われたい。わたしの、ささやかな夢だった。
しかし、先々の事を考えると、今の手狭な賃貸マンションでは…子供が可哀想だ。

「子供を育てるなら庭のある家が、いいなぁ。」
義父宅への引越しが決まったのは、わたしの何気ない言葉がきっかけだった。
広い敷地の家に暮らす義父は、義母が他界してからは独りで何とかやっていた。

「それならさ、親父のところへ引っ越さないか?」
老いた父親の一人暮らしを、以前から夫が心配しているのを知っていた。
それに子供のこともある。「いいわよ。」と私はすぐに快諾していた。


そうして同居を決めたのが、半年前のことである。

「そろそろ独りにも飽きてきたところだ」
同居の相談をしたときも義父は朗らかにそう言って喜んでくれた。

平屋ながらも敷地が広いため、ふたりが増えたとしても部屋数は充分に足りた。
リビングの隣室を寝室にしていた義父は、「好きな部屋を使うといい」と言ってくれた。

わたしたち夫婦は、一部屋おいた隣の部屋を使わせてもらう事にした。
義父の寝室と私達の寝室の間の部屋には、客間を思わせる風格があった。
そうして、わたしたちの新生活は、なんら問題なく順調に始まった。

上場企業の重役まで勤めた義父は、昔は厳しい人だったらしい。
しかし、わたしの知る限りの義父は、穏やかな印象の紳士だった。
わたしは、最初に会ったときから品格のある振舞いに好感を持っていた。

同居から数ヶ月後には義父との生活にも慣れた。とても居心地のいい家だった。

最初の印象通り、義父はとても感じのいい人物だった。
幼いころ父を亡くしていた私は、義父に父親の面影をだぶらせていた。
まるで義父は、そんな私の思いさえも知っているのかのようであった。

ときどき連れだって買い物に出かけると、決まって義父が洒落た店に案内してくれた。
義父にとっては昔馴染みの店らしく、多少混んでいたとしても待たされることがなかった。

「おやっ。隅におけないねぇ。え?娘さん?あぁ、息子さんの奥さんですか。」
気さくに話しかけてくる店主の様子からも、義父の顔の広さが伺えた。
私は義父と連れ立って一緒にいることが、楽しくもあり誇らしかった。


先週いつものように義父と出かけた。普段より少し遅くに出たため、帰りは夕暮れ時だった。

「少し、ワインでも飲んでゆこうか?」
「ええ。もう帰るだけですもんね。」
夕食に近い時刻だったから、わたしは義父の提案に素直に喜んで賛成した。

店主直々に運ばれてきたワインは、わたしの生まれた年のものだった。

「この年に採れた葡萄はね、味に深みがあって…。」

豊富な知識をひけらかす風でもなく淀みもない。わたしは義父の言葉に耳を傾けていた。
芳醇な香りを堪能してから、その味を舌先で確かめる。一層深い香りが口腔内に広がる。

「うわぁ。すごい…。こんなに美味しいワインが、あるんですね?」
「そうでしょ?喜んで貰えてよかった。」

わたしは、ワインをご馳走してくれた義父にすっかり魅せられてしまった。

うちへ帰るだけという気安さも手伝って、わたしは少し飲みすぎたのかも知れない。
酔ったわたしを気遣って、近い距離にもかかわらず義父はタクシーをひろった。
玄関前にタクシーが着いた時には、だいぶ酔いが廻ってきていた。

「大丈夫かい?」
優しく介抱してくれる義父の声が遠くに聞こえていた。
わたしは、薄っすらした意識で義父に抱えられるようにしてリビングにいた。
あぁ良かった。お酒、弱いのに。飲みすぎちゃった。お義父さんに謝らなくっちゃ。。

ふっつりと、わたしの記憶が途絶えた。安心して寝入ってしまったらしい。
気がつくと布団で寝ていた。何かが違った。なんだろう。まだ、ぼんやりしている。
なぜか股間が温かい。わたしは布団の中で脚を開いていた。誰かが股間にいた。
夫だろう。何の疑問も抱かずに、わたしはそう思った。あぁ。いつもより気持ちが。いい。

舌がわたしのアソコをしゃぶっている。敏感な部分が濡れているのがわかる。
指で陰門を開いているのだろう。舌先の動きが近くに感じられた。あっだめっ…イイわ。
いやらしい湿った音をわたしに聞かせようというのか。夫らしくない。でも好きかも。
ぴちゃぴちゃとアソコを舌で鳴らされて。わたしは益々股間が熱くなるのを感じた。

「ぁあ゛っ…。」
快感に、思わず喘いだわたしは、
「…駄目よ。そんなに…しないで…。まだ、お義父さん…起きてらっしゃるわ…。」
と、舌先の動きが止んだ。事実は、わたしの思惑をずっと裏切り続けていた。

「わたしなら、ここにいるさ。」
そう言って答えたのは、あろうことか義父だった。わたしは幻想に囚われてたのだ。

「もう、こんなになってるじゃないか。ふふっ。」
「…イや…お義父さん…いけないわ…ぁあっ。」
「ゆっくり味わってあげるよ。」
「…だめ…っ…ぁん。あぁ…」

言葉では否定しながらも、開いた股間を義父にしゃぶって欲しがっていた。
わたしは、淫らに揺れる下半身をうらめしく思った。
そして、もう義父から逃れる術がない事を、わたしは知っていた。。。


・いけないと分っていても火照った肢体は義父に開かれたがっていた。肉欲に支配された新妻の躰。
・義父は息子から「急な出張で、帰れない」との電話を受けていたが彼女に黙っていたのだった。
・夫の伝言を義父から聞いたのは翌朝。ふたりとも布団の中に全裸で、その股間は繋がったまま。
・いつ何時夫が帰宅するかと怯える「わたし」を陵辱することで、義父は愉しんでいたようだった。
・それからの「わたし」は、義父が望めば昼間からでも白い股を淫らに開くよう躾けられてしまう。


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最終更新 2008年05月17日
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