| 貨物用エレベータ |
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早春の都心。乱立する高層ビル群には夕霞がかかり始めていた。 新人OLの彼女が勤める会社は、そのビル群の中にあった。環状線沿いの高層ビルだ。 彼女の勤務先は、11階のフロアにある。11階を占有している程大きい会社ではない。 他にも幾つかの会社が入居しており、その規模に応じて空間を共有している。 低層階にあたるこの階までのエレベータは、ビルの内郭に沿った東西に四機づつ在る。 そして、ビルの中央を貫く「芯」の部分には、貨物用のエレベータが在った。 真っ芯を囲むように東西南北に口を開く四機がそれである。 北口を除く其々のエレベータには、主に使用する出入りの業者が、暗黙の了解で決まっている。 東西南口を利用する大手の搬送業者以外が、北口の貨物エレベータを利用する。 高層ビルには借り手の目処がつかず空いたままの階もあった。低層階では13階。 新人OLの勤務する会社は、小さな出版社。締め切り間近の編集作業は、深夜までに及ぶ。 彼女の配属された部署でも締め切り間際の残業が連日のように続いていた。 なんとか全ての編集工程を完了した時には、もう終電の時間がとうに過ぎていた。 タクシーで帰宅する社員たちを見送って、娘は始発電車までの時間をフロアで過ごす事にした。 そういえば、お腹がすいたナ。簡単に済ませた夕食からもう何時間経ったろう。 娘は、軽食の自販機が設置されている階のフロアへと足を運んだ。 このビルには、30階と15階のフロアに食堂を集めたフロアがある。 30階は一般客向けにも開放された展望階なため、この時間には閉鎖されている。 そして15階は、主にビル内事業者向けに営業されており軽食の自販機も並べてある。 14階で娘は、低層階用エレベータから高層階用に乗り換えをして15階に昇る。 扉が開くと、暗がりの向こう側に自販機コーナーの明かりが見えている。 自販機で買った軽食を電子レンジで暖める。暖かいものを摂っておきたかった。 明かりのある自販機コーナーの近くの席に座って夜食を済ませた。 「はぁ。疲れちゃったな。」 と、呟くものの、気分は上々だった。心なしか瞼が重いけれど、それは眠気のせいだ。 ひと仕事が終わって、あとは始発電車で帰宅するだけ。どこか休日に似た開放感があった。 軽食を摂って一息ついて暖かいココアを飲んだ。少し眠っておかなきゃ。 飲み干したカップを手に、またオフィスに戻ろうと席を立つ。 オフィスに戻って眠る前にと、何気なくフロアを一周してみる。 ビルの外壁に沿ってオフィスが配置される構造上、内郭に沿ってぐるりと通路がある。 通路を半周したところで「貨物エレベータ(北)」の文字が娘の目に入った。 扉を押すと簡素な通路が常夜灯に照らされていた。更に奥に進むとまた扉がある。 ビルの中心部に向かって進んで扉を開くと大きなエレベータが目の前に現れた。 昇降階の文字盤を見ると、地階から最上階まで乗り換えなしのようだ。 娘は、好奇心もあって降りる方のボタンを押した。 地下3階に停止していた大型のエレベータが低い唸りを立てて昇ってくる。 静かに15階へ到着した貨物エレベータの大きな扉が開いてゆく。 エレベータ内部を見て娘は驚いた。わたしの部屋より大きいかも。と、思った程に奥行きがある。 もっとも驚いたのは、エレベータの中にくつろいで座っている人達がいたからだった。 皆、作業服を着ており缶ビールを手に酒盛りをしていた。 「あっ!すみませんっ。」 思ってもいなかった光景を目の当たりにして娘はシドロモドロだった。 「うん?お嬢ちゃん、下イクんかい?」 初老と見えるオヤジが酔った目つきで尋いた。 「ええ…いいんですか?」 とりあえず下へ降りよう。娘はおずおずとエレベータへ乗り込んだ。 「どーだい。ちょっくら飲んでいきなよ?」 「安酒じゃーないヨ…ホレっ見てみっ?」 酒好きの娘は、目を丸くして酒瓶を見つめた。一般には出荷されない筈の銘柄に間違いない。 彼女も雑誌や噂でしか知らない「幻の酒」だった。こんなところで、お目にかかれるとは。 「蔵元が幼馴染でヨ、田舎から送ってくんだヨ〜。どーだい?飲んでいきなヨ〜」 一口でも呑みたい娘は、もう目をキラキラ輝かせていた。 「じゃあ、お言葉に甘えて、お邪魔しま〜すっ♪ 」 言いながら娘は茣蓙に膝を崩して座っていた。 勧められた紙コップに幻の酒が並々と注がれると、清々しい香りが匂い立った。 爽やかな口当たり。期待を裏切らない味わいが娘の舌を悦ばせた。 「ふわ〜っ!お・い・し・い〜っ!」 幻の酒といわれるだけのことはある。口腔に残る余韻もまた素晴らしかった。 「いい呑みっぷりだぁ!イケるくちかい?」 「まだあるケぇ、どーんと呑んでヨ〜。」 「ねぇちゃん、ツマミもあるで。」 「これは、コイツの田舎からだ。旨いでぇ〜!」 そう言って勧められたのは、クチコだろうか。確かに旨い。酒が更に美味くなった。 桜色に染まった頬。潤んだような瞳。色白の娘は、だんだん酔いが廻ってきた。 普段なら兎も角、連日徹夜に近い残業をこなしていたため、娘は疲れきっていた。 乱れたスカートの裾をを見つめる周囲の酔った視線が、淫らなものへ変わろうとしていた。 ・銘酒の誘惑に逆らえず作業員達に勧められるまま娘は酔った。呑み過ぎてしまった。 ・寒暖を感じない室内で男達に一枚づつ衣服を脱がされていく娘は泥酔している。 ・夢うつつの白い下半身に群がりイタズラをする男達。弄ばれた娘の躰が淫らに潤む。 ・順番を決め、次々と娘の脚を開いて覆い被さってゆく男達。虚ろな瞳で娘は喘ぐ。 ・男達の欲望が一巡する頃には、娘の腰はうねるように上下して男の陰茎を欲しがった。 |
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