| 展 望 室 |
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地方都市の駅前に建造されたデパートの最上階には、一部のものしか知らぬ展望室があった。 その展望室が利用される機会は、年間を通じて数回ほどに過ぎない。 系列デパートを一代で築き上げた『会長』が視察に来る場合に限られていた。 一代で築き上げたと言っても、会長はもともと商売人ではなかった。 かつて役人だった会長は、「天下り」によって得た利権を元に、この流通業界でのしあがった。 あらゆる既得権益を駆使し、強欲の限りを尽くして今の地位の地盤を手に入れたのであった。 これまで次世代を育成するどころか、「駒」のように従順に動かない部下は悉く失脚させてきた。 欲望のままに生きてきた会長には、幸か不幸か子供はなく、跡継ぎとなるべき後継者もいない。 跡継ぎのない反動からか、還暦を過ぎて尚、権勢欲や色欲にとりつかれていた。 還暦を迎えた年に、連れ添った妻には先立たれていた。それから悠に十年の歳月が流れている。 会長は、精神的にも肉体的にも、まったくと言ってよいほど「枯れて」はいなかった。 やや小太りで血色のいい顔つき。掛かり付けの医師には、五十代の躰と言われてもいる。 衰えを知らない会長の肉体は、常に若い女のカラダを欲しがっていた。 一般に知られた事ではないが、人事部からは写真入りの採用女子社員名簿が会長宛に送られている。 随時送付される名簿は、会長直属の裏人事部が会長用にあつらえた特別な資料であった。 資料には採用女子社員の身辺調査、及び、交友関係までもが克明に記されていた。 驚くべきは、その女子社員が処女である確率さえもが付記されていた。 「人事部長を呼べ。話しがある。」 会長から呼び出されたのは裏の人事部長。表の人事部では知る由もない人物。 「来月は、ここへ視察に行くぞ。」 名簿の一点に置かれた会長の指先。視察先のデパートから送られた名簿だった。 「わかっておるな。」 「はい。すでに手筈は整っております。」 無表情な人事部長の細い目が、微かに笑っているように見えた。冷酷な微笑みであった。 会長の指先が示していた新入社員の娘は、今年、地元の女子高校を卒業したばかりだった。 世間に名の知れた「一流デパート」への就職を果たした事で、家族にも安心してもらえた。 幸運を掴んだと娘は思っていたが、すべては、会長によって仕組まれた陰湿な罠であった。 会長直属の人事部は、獲物となった娘を追い込むための悪辣な仕掛けを張り巡らせている。 ひっそりと影のように娘の家族に不幸が忍び寄ってきた。それは、暗い意図をもった影だった。 いわれなき不幸の始まりは、娘の父の取引先が倒産したことから始まった。 その取引先は、慎重な父が手形での決済を許していた唯一の取引先であった。 不渡り手形を掴まされる結果となった父の事業は、大きな打撃を受けてぐらついた。 それは大きな打撃ではあったが、娘の父の事業が倒れることはなかった。 そんな折、続けざまの災難が娘の兄にも降りかかってきた。 売られた喧嘩で相手に怪我を負わせると、多額の賠償金を請求されてしまった。 相手側の知り合いだと名乗るゴロツキが現れて、毎日のように娘の家に押しかけてきた。 やがて心労で母が倒れると、娘の家族は 「いわれのない不幸」 に戸惑いを隠せず浮き足立った。 そこへ仲裁に割って入ったのが、会長直属の人事部から派遣されてきた暗い顔の男だった。 悪質な嫌がらせを続けていたゴロツキをあっさり退けた男は、娘の家族に平穏な日常をもたらした。 家族と娘の信頼を得た男は、裏の人事部長からの密命を受けていた。 「より内情に通じて、娘の家族を窮地に陥れろ。誰かに救いを求めたくなる状況へ、追い込め。」 それが会長からの指示であることを、男は人事部長から伝え聞いていた。 いつものように手段を選ばず、猟犬のように執拗に事にあたれとも言われていた。 犬のように忠実な男は、目立たぬよう速やかに、そして躊躇せずに命令を実行に移してゆく。 災いの元凶とは悟られぬよう慎重にではあったが、男の陰謀は確実に娘の家族を追い詰めていた。 男がゴロツキを追い払ってから二週間も経たないうちに、最悪の事態になろうとしていた。 身元を明かさずにいた男が、窮地から救った筈の娘の家族の前から突如として姿をくらました。 ゴロツキに対して何ら法的に示談が成立していたわけでもなく、男がどうやって退けたも解らない。 男がいたからゴロツキが来なくなっただけだ。男の不在に、家族は不安になり、浮き足立った。 そこへ入れ替わりに会長直属の人事部が、さも親切そうに 「助け舟」 を持ちかけてきた。 ワラにもすがりたい状況になっていた娘の家族は、その 「助け舟」 に乗ってしまった。 それが 「助け舟」 などではない事に気付かないほど、冷静さを欠いていた。 札束と引き換えに交わされた契約の後で、迎えに来た黒塗りの車に娘は乗せられてしまった。 そして。会長の淫欲を満たす為だけに、デパートの最上階へと美貌の娘は連れて行かれた。 最上階にある「控えの間」という一角に、捧げ物となった娘は連れられてきていた。 ・娘は 「女官」 と呼ばれる人事部の女性職員から新人研修との名目で、調教されてゆく。 ・その研修の目的は、男性経験のない娘の躰を 「処女のまま牝にする」 というものだった。 ・女官たちは、娘に絶妙な処方によって『媚薬』を与え、その瑞々しい肢体に浸透させていった。 ・淫蕩な女官たちの遊戯に翻弄され、生娘のまま性感帯を次々と開発され呼び覚まされてゆく娘。 ・充分に 「新人研修」 を施された娘が、いよいよ色欲に狂った会長の前に引き出される時がきた。 ・呼び出された展望室の間取りは、最上階の半分を占めていた。ポツンと中央に置かれた巨大ベッド。 ・一糸纏わぬ姿で娘がベッドに歩み寄る。調教を受けた娘の尻は上向き、その陰唇は濡れ始めていた。 ・展望室のベッドの上で醜悪な老人に組み敷かれ、美しい生娘の肢体が淫らなまでに広げられてゆく。。 |
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