| 社宅の呪縛 |
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新婚生活を社宅で始めたのは間違いだった。と、今更ながらに新妻は思っていた。 「都内で普通に借りたら、大変だよ〜っ?」 そう言いはる夫に押し切られる格好で、しぶしぶ社宅に移り住んだのが今年の春先。 確かに、都内で交通の便はいいし、家賃は相場の2割程度。そこまではよかった。 鬱陶しいと思うのは、近所付き合いに会社での階層構造が持ち込まれる事だった。 最初は色々と世話を焼いてくれて『親切』なのだと思っていた。 三ヶ月も暮らすとそれは『親切』とは別種のものであると気付いた。 まるで目上のものに、始終監視されているような『息苦しさ』だった。 月に2度は、『社宅婦人会』なる会合があって出席をしなければならない。 新妻にとっては、これも頭痛のタネだった。 せっかく家賃を浮かせて、やりくりしているのに。この会合で無駄遣いをさせられるのだ。 どうでもいいような世間話しの挙句に、上司の奥さんから要らないものを売り付けられた。 「いいモノなのよ。あなた、コレどう? あらぁ似合うわぁ。」 「ほ〜んとォ。お似合いよぉ。」 「スタイルが良かったら、アタシも着たいのにぃ。」 会社の人間関係もあって無下にも断れず、最初の会合で買ってしまったのがいけなかった。 新妻は、行くたび毎回のように何か要らないものを買わされてしまっていた。 ボーナス月の翌月。迷惑な臨時会合でも散財し、彼女は家計にダメージを受けてしまった。 「どうしよう。これじゃダンナに怒られちゃう。パートでもしないと、やってけないわ。」 相談したかったが、折り悪く夫は出張中だった。月末までは帰ってこれないと言っていた。 電話でこんな相談を持ちかけても、ちゃんと聞いてくれるものだろうかという思いもあった。 そう。以前にも、夫には婦人会の話しを持ち出して 「引越しをしたい」 と訴えていたが、 「おいおい。そんな我儘言うなよ。暫らくの間だから辛抱しろよ。」 と、そっけなく却下されてしまっていたからだ。 せっかく今まで家計簿を赤字にしないで、やりくりしてきたのに。なんとかしなきゃ。 けれど月末までは、もう1週間ちょっとしかない。新妻は、ひたすら焦っていた。 そんな時、新妻の目に止まった「小さなチラシ」があった。 『秘密厳守!僅かなお時間で高収入をお約束いたします』 いかがわしい仕事であるのは明白だったが。背に腹はかえられない。と、思ってしまった。 冷静であれば、赤字の理由から社宅を抜け出す口実ができたことを喜べた筈なのであったが…。 新妻は、チラシの甘い文句に「ちょっと、聞くだけ」のつもりで電話をかけていた。 彼女の容姿について幾つかの質問がされた。そして、年齢と電話番号を訊かれた後に、 「何時くらいでしたら、ご都合よろしいですか?」 「こ、今週は、夜11時以降でしたら。何時でも…。」 「かしこまりました。確認のため、折り返しお電話させて頂きますので、受話器を置いてお待ち下さい。」 電話を切って程なく向こうから確認の電話が架け直されてきた。 「では、ご登録させて頂きます。 ありがとう御座いました。」 その夜。最初の電話を新妻は受けた。 どうしよう…こんなに早く架かってくるなんて…。彼女の気持ちは複雑だった。 「××駅前のビジネスホテル○○です。スギタミホと言う名前で、チェックインして下さい」 社宅の最寄駅から数駅先。ここからならタクシーで十数分ほど。 指定されたチェックインの時間まで充分に余裕があったが、嫌な事は早めに済ませたい。 新妻は、化粧を整えると部屋を出た。そしてタクシーを拾えそうな場所へと急いだ。 折りよく通りがかったタクシーをつかまえると短く行き先を告げる。 自分の声が心なしか震えていた。やめるなら今しかない。今なら間に合うかもしれない。 無口な運転手が黙々と車を走らせる間、新妻は車内で葛藤を繰り返していた。 このままでいいの?でも。ほんの少しの時間で、お金が稼げるのよ。でも…やめたら…。 迷いの中にいた新妻を降ろしてタクシーが走り去ってゆく。 そこに答えがあるわけでもないのに、彼女は呆然とティルランプを見送っていた。 振り返れば駅前の喧騒。電話で言われたビジネスホテルのネオンが思ったより近くに見える。 しばらく迷っていた彼女は、やがてあきらめたようにホテルへ向かって歩き始めた。 今夜は少し肌寒かったので、黒いワンピースの上に洒落たジャケットを羽織っている。 ワンピースの短めな裾から見える太腿がしなやかに足を前へ送る。格好のいいふくらはぎ。 ホテルの正面玄関を颯爽と進みフロントへ向かう足取りからは、もう迷いはないように見えた。 電話の男に言われた通りの名前を告げると、フロントの受付が丁寧にキーを差し出してきた。 「どうぞ、ごゆっくり。何かございましたらフロントまで、ご連絡ください。」 「ありがと。」 ビジネスホテルにしては中々の設備。ロビーの天井は高く、居心地のよい景観を備えていた。 キーの番号を改めて確認しながらエレベータを降りると、その部屋は廊下の一番奥にあった。 ほどよい温度に設定された室内へ入ると、羽織っていたジャケットを脱いで玄関脇のクロークへ仕舞った。 やわらかい間接照明の中にダブルベッドがひとつあり、反対側には窓際近くに小さな机が置いてある。 机の横に背の低い小型冷蔵庫を収納した棚があり、その上に中途半端な大きさのテレビがのっていた。 室内の調度はそれだけである。 浴室の様子を確認しようと思ったとき、ちょうど電話が鳴った。あの電話の男からだった。 「わたしです。もう、そろそろ、お時間になりますので、お迎えの準備のご説明を…」 いつでも入れるようユニットバスに湯を溜めておき、枕下にはスキンを。などの説明であった。 電話を切ったあとで、彼女は男の指示通りに準備を整えると、ホッとしたようにベッドに腰掛けた。 ノックの音がした。彼女は暗めに調整し直した照明の中を、客の待つドアへと向かった。。。 ・俯いて顔を隠しながら薄暗い照明の中で服を脱いでゆく。恥ずかしそうな新妻を男がじっと見守る。 ・彼女を買った男は服を脱ぎ捨てると、一糸纏わぬ新妻に抱きついてきてベッドへ押し倒す。 ・乱暴に乳房を揉みしだかれ乳頭をしゃぶられた。新妻の太腿は、強引なまでに大きく開かれてゆく。 ・いつも優しい愛撫に慣れていた新妻には、いささか乱暴な前儀が新鮮でもあり興奮してしまう。 ・股間を貫かれている最中にベッド脇の照明が灯されると、そこには夫の上司の顔が浮かび上がった。。 |
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