淫欲のワゴン

厳しい残暑が過ぎた頃。まだ夏の名残りがある昼下がり。
タバコを買って店から出てきた男は、道端に停められた黒いワゴンへ向かっていた。

丁度、店の前を通りがかった娘が、あわや男にぶつかりそうになった。
間一髪よけて、交差してすれ違った少女は、その男に凶悪な何かを感じた。
あまり関わりたくない類いの人間の匂い。男は陰湿そうな目つきをしていた。
一瞬ではあったが、清純そうな娘の眼差しは警戒した色を帯びる。

少女は背後を気にしながら逃げるように、その場から足早に立ち去ってゆく。
ワゴンの扉に手をかけた男は、女学生であろう娘の後ろ姿をじっと見つめていた。
制服を着ていた訳ではなく、その清純そうな印象から男は「学生」だと思ったに過ぎない。

茶系の落ち着いたチェックのミニスカートから白い脚がすらりと伸びている。
スカートに合わせたハイソックスに茶色のロファーは綺麗に手入れされている。
育ちのいい娘なのだろう。背丈は同じ年頃の娘に比べやや高めに見える。
色白で小さな輪郭には、つぶらな瞳と薄い唇がある。
繊細ながら鼻筋はすっきりしており、綺麗な眉をしている。
なめらかな瑞々しい肌は、しっとりとしていて柔らかそうに見えた。

路地に入った娘の姿が見えなくなると、男は後部座席のスライドドアを引いた。
「おい。車だせよ。今、いいオンナ見つけたぜ。」
と、車内に入るなり男が言った。ワゴンには、他に3人の男が乗っていた。
「俺も見たぜ。結構気ィ強そうだけど、旨そうなオンナだったぜ」
「曲がったとこ分るな?」と、運転席の男。
「ああ。早く出せヨ。オレ、アイツ犯りてぇヨ」

急げと言われたが運転手の男は冷静だった。目立たぬように、車を滑り出させる。

車内の男達は皆、中年と言っていい年齢。それぞれに職業を持ち「表の生活」を持っている。
いつの頃からか集まるようになった彼らは「獲物」の娘を求めてワゴンで徘徊していた。
そうして男達は、目をつけた娘を捕えては輪姦するのだ。
彼等にとって、それは己が欲望を満たすだけの「遊び」であった。

暗黙の了解で、彼らは互いに素性を明かしていない。未だに仇名しか知らない関係でいた。

ワゴンを運転している男は「薬屋」と呼ばれている。この男は、頻繁に薬物を調達してくる。
青白い顔に不精ヒゲを生やした男で、白髪の混じった頭髪は薄くなりつつある。
黒目が小さく細い目をしており、薄暗い印象を与える男だった。

ワゴンの後部には、男3人が座っている。後部座席にイスは無い。
スプリングの利いた黒いマットレスが床一面に敷かれた車内は、空虚に広々としている。

運転席に背を向けて胡坐をかいている小柄な男は「鍵屋」と呼ばれている。
パンチパーマのこの男は、躰に似合わぬガタイで、二の腕は薬屋よりも明らかに太い。

鍵屋から向かって左に座っている男は、その風体から「大工」という仇名。
日に焼けた褐色の躰は頑強な筋肉で覆われている。飾りでない筋肉には、無駄がない。
車内の床にマットレスを取り付けたのは大工の仕事。風貌に似合わず丁寧な仕事をする。

大工の隣に座っているのは、先ほどタバコを買いに出た陰湿な目つきの男。
「車屋」と呼ばれるこの男は、大工に次ぐ長身でもある。
ワゴンをどこからか調達してきたのが車屋だった。車屋は整備の技術にも長けている。

「そこで曲がったぜ。」
右折したワゴンは、住宅街へと続く路地に侵入してゆく。
「どっち行った?」
路地に入って最初の十字路で、薬屋が左右を見ながら後ろへ声を投げた。

「もう少し先まで転がせヨ。オレがぜってぇ見つけるから。」
娘を見つけた車屋が、運転席に身を乗り出して辺りを凝視している。
「いたっ!澄ましたカワイコちゃん!よぉし左だっ」

ハンドルを握った薬屋が、ワゴンを旋回させて細い路地を巧みにすり抜けていく。
「ゆっくりこい。オレぁ裏から先に廻っとく。」
言うなり大工がワゴンを降りた。ハンドル握った薬屋は、ゆるゆると車輪を転がす。
路地を歩く娘の背後に、のっそりと黒いワゴンが近づいていた。

「おねぇちゃん。ちょっと待ってヨ。落し物だよぉ」
後ろから来た車から呼びかけられて、びっくりした娘が振り返る。
娘は、後部座席の窓から顔を出した男の顔を見て震え上がった。男がニヤニヤと哂っていた。

意味の分らない男の言動と不気味な哂いに、娘は不吉な前兆を感じて鳥肌が立った。

ワゴンがゆっくりと娘に並ぼうとしていた。あと少しでまた十字路に差しかかる。
駆け出してワゴンから逃れたかったが、脚が竦んで上手く走れそうもない。
あの十字路で、曲がれば。逃げられるかも知れない。いや、逃げなくては、きっと危ない。
ワゴンと男の動向を伺いながら娘は、早足で先を急いだ。あと、数歩で十字路に着く。

並びかけたワゴンが娘の曲がる方向を制限していた。娘は、十字路を曲がろうとした。
その曲がり角に、大工が待ち構えていたのを娘は知らなかった。

「ひっ!」
突然横手から現れた大工が娘を掴まえる。大工は、丸めたタオルで捕まえた娘の口腔を塞いでいた。
娘の叫び声は、タオルの中に吸い込まれてゆく。
タオルの中には、液体を満たした小さなビニール袋に入っていた。薬屋が用意した液体だった。
大工は、それを掌でひねり潰す。破れた袋から液体がタオルに染み出した。
気化した液体は、速やかに娘の意識を朦朧とさせた。。。

薬屋が用意したクスリで、ぐったり寝入った娘を扉を開いたワゴンが待ち受けている。
「うひひっ。どうやって可愛がってやっかな。」
ニッタリ哂った車屋が、ワゴンの中から娘の躰を車内に引き込む。
車外から娘を車内に運ぶ大工に話しかけていた訳ではない。車屋の独り言のようだ。

「じゃあ、行こうか。楽しいドライブにヨ。」
マットレスの上に横たわる娘の躰を眺めながら車屋が言うと、ワゴンは路地を抜けて走り始めた。
運転席と後部座席を仕切るように厚手のカーテンが引かれている。
国道を走るワゴンの後部座席は、布地一枚で外界との関わりを拒絶していた。

黒いマットレスの上で、3人の男達が娘の衣類を剥いでいた。今度は、大工が運転席にいる。
昏々と眠る娘の白い裸体が、後部座席の照明に晒される。ワゴンに連れ込んでから、ものの数分。
「おいっ。たまんねぇな。コイツ」
大の字に横たえた娘の陰門を車屋が指で開いてみせる。娘の陰門は、綺麗な桜色をしていた。
「ぴったり閉じてやがる。。うへへっ。オレが最初の男だな。男の味を教えてやるぜ。うひっ」
二本の指に開かれた陰門の奥には、淡い色合いの陰唇がちらりと見える。

「薬屋っ。アレ用意しろ。いつものよりキツメにしてな。」
言われた薬屋が、持参した鞄から薬ビンを取り出して調合を始めた。
小さなビンに移してから、「ほれ。こんくらいで充分だろ」と、言った。
薬屋は、小さなビンと一緒に、先端の丸くなった細いチューブを車屋に手渡した。
チューブの端は、小さなビンの蓋に繋がっている。車屋は、それを受け取ると娘の股間を広げた。

「コイツがどんな風にヨガルか愉しみだぜ。ひっひ。たっぷりイかせてやっからな」
車屋が、大の字に寝ていた娘の両脚をMの字に開脚させていた。娘は、形のイイ長い脚をしていた。
上を向いた娘の陰門を二本の指で広げると、チューブの先端を陰唇の隙間に差し入れていく。

「ひひっ。奥に沁み込ませておけよ。それで何度でもイクようになる。」
「わかってるって。へへっ。たっぷり愉しもうぜ。」
「ああ。時間は充分にあるんだ。焦るなヨ。」
「ちゃんと、調教しておけば、この後もずっと遊べるからな。コイツの躰で」
「あははっ。そうだな。長く遊ばせてもらえるかも。だ。」

黒いワゴンは、男達の哄笑と囚われた娘の裸体を乗せて、淫欲の暴走を始めようとしていた。。


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最終更新 2004年04月11日
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